猫の尿管結石 水腎症 手術
ブログに書くのは、久しぶりの猫の尿管結石。
今回は、11歳になるRちゃん。
ラグドールだけど、ちょっと小さい可愛らしい子。
話を聞くと、左の腎臓は萎縮しており。
右の腎臓は水腎症、で尿管には結石が1個。
かかりつけの先生も、丁寧に紹介状を書いてくださっていたので、そちらも参考に。
幸い、血液検査で腎臓関連の数値は高いものの、食欲はあるRちゃん。
とりあえず現状の把握のために、フル検査。
(尿管結石、ちっちゃ)
話の通り、左は、小さめ。
そして、右の腎臓は流れが悪くなっているようです。
尿管をたどっていくと、小さな結石が1個。
水腎症はそれほどでもって感じ、結石は1個、閉塞部位の尿管の太さは1.7mm。
血液検査では、Cre:4.6 BUN:58 SDMA:21
腎臓の数字は高いけど、食欲はある。
左は、小さい。
検査結果をなぞって言ってるだけですが、私の頭の中には呪文のようにぐるぐると(^_^;)
左の腎臓は、どのくらい機能しているのか?or機能が残っているのか?
血液検査の数字は高いけど、食欲もあるということは体はこの状態に慣れている。
右の水腎症はいつから?あるんだろう?もしかして、結構前からあるんじゃ無いか?
手術してみるのはいいけど、数字と状況が改善するのか??
ぐるぐる、ぐるぐる・・・
「うん!先ずは内科治療で様子をみましょうか」
かかりつけの先生に頼んで皮下点滴、そして尿管を動かすような内服。
その間、診察しながら、2週間。
数字は、改善傾向。
食欲もそれなりに安定。
右の水腎症は・・・変わらず。
尿管結石も・・・動かず。
もう一度、ぐるぐる、ぐるぐる・・・
飼い主さんにも、私の頭の中のぐるぐる問題は伝わったようで。
「どうしますか?」
「先生、悩みますよね・・・」
しばし、話し合い。
「とにかくやってみましょう!」
ということで、手術で結石を摘出することで決定。
尿管を露出して・・・見た目では結石はわからない(T ^ T)
指で触って・・・ここにある感じ。
それにしても小さい。
小さいから切開も小さくて済むけど、その分細かい。
縫合は終了したけど。
だいたいにして、あの小さな結石が詰まるんだから、尿管の内腔はやっぱり狭いはず。
これちゃんと疎通するのかな??
保険をかけて、腎瘻チューブも設置。
2~3日保てばいいし、無麻酔で抜けるように、細いチューブ。
そして、術後。
腎瘻チューブからの排泄は良好。
そして、排尿もある。ということは、左のちっちゃいのも機能している。
よしよし!!
数日待って、腎瘻チューブから造影。
尿管の疎通も良いし、漏れも無い。
なので、半日、腎瘻チューブをクローズにして・・・
結果、右の腎盂は、若干拡張しましたが、血液検査はほぼ正常値なので経過観察。
やっぱり、腎盂が拡張していた時間が少し長かったかもしれませんが、
もしかしたら腎臓の数字が下がらない可能性も考えていたので、これはこれで良し。
パンツのゴムが伸びたのと一緒で、元に戻るには時間も必要です。
そして、当のRちゃんは元気。
最初に会った時には、緊張していて。
入院管理(特に腎瘻チューブの管理)も大変かもしれないって思いましたが。
手術の翌日には、お腹出してゴロゴロ。
すっかり仲良くなって(^ ^)記念撮影?
まずは家族の元へ無事退院。
2週間後の検査では、右腎臓は正常な形に戻り、血液検査も大きな問題なし。
今後も治療は継続しますが、強度は緩めて、経過観察。
ひと山越えた感じ。
一件落着。
にしても
あんな小さな結石、いつまで眼がついていくんだろう??
なんて、おじさんっぽいことが頭によぎったりして・・・
あーーーーヤダヤダ(>_<)
健康管理気をつけます。