トイプードル レッグカルベペルテス病(大腿骨頭壊死)手術 骨頭切除
今年は、本当に整形外科の手術をやる事が多い。
なんだか神様に試されている感じです。
今回の病気は、以前のブログにも書いたレッグカルベペルテス病です。
皆さん(獣医も含めて)通称レッグペルテス病と言ってますが、
正式にはレッグカルベペルテス病です。
レッグさんとカルベさんとペルテスさんが同じ時期に発見し発表した病気なので、
このような名前がついています。
懇意にしている整形外科の専門医が、
「カルベさん忘れられちゃってかわいそう」といってましたが、全くです。
みなさん、カルベさんをお忘れなく。
さて、そんなプチ情報は置いておいて、症例の話に移ります。
今回の子は、10ヶ月になるトイプードルのRちゃん。
いつもは尿管結石と慢性腎障害の管理をしている白いペルシャ猫を連れてらっしゃる飼い主さん。
今日も猫ちゃんの診察かなと思って、手元を見ると・・・
茶色いです!毛もクルクルしてます!!って・・・プードルじゃん!!!!
「いつ飼ったんですかぁ???」なんて受付でひとしきり盛り上がってしまい。
「で、今日はどうしたんですか?」とやっと診察
話を聞くと、後ろ足が痛いようで全く着地しないとのこと・・・
「トイプードル」「後ろ足」「1歳以下」
レッグカルベペルテス病!!!(先ずはこの病気を疑います)
触診では、見事に片方の足の筋肉が細っくなっており、股関節痛が生じています。
「これは、痛み止めではどうにもならないので手術しかないですよ」
「痛い股関節を切除します(大腿骨頭切除術)」
飼い主さんも、この病気を疑いご自分で調べていたらしく、治療に対する理解は十分です。
早速、予約を取っていただき手術。
右の股関節(大腿骨頭)を切除。
術後すぐに、リハビリを開始します。
ただし、相手はトイプードル・・・・
整形外科医も画像診断の先生も口を揃えて、こうおっしゃいます。
「トイプードル、しばらく着かないよ~」
実際、この子も完全に着地して歩くまで2ヶ月かかりました。
どうもトイプードルは時間が必要なようです。
とはいえ、今現在は元気に走ってくれています。
筋肉が戻るまでにはもうしばらくかかると思いますが、順調です
トイプードルでこの病気。
獣医の十分な説明はもちろんですが飼い主さんのご理解も必要になります。