猫の痛みに新しい薬 ソレンシア
猫も歳をとると、あっちこっち痛くなる。
そういう私も、あっちこっち痛い。
年取るってやだなぁ…
本題に戻ります。
猫も歳をとると、あっちこっち痛くなります
(2回目)
飛び上がらなくなったり
爪研ぎしなくなったり
ひどい子は睡眠不足になって、昼間ずっと寝てたり
飼い主さんには、なかなか伝わらない猫のそのような慢性関節炎。
昔からわれわれも、猫のそのような変化は分かってはいました。
しかし。
痛み止めの代表選手
非ステロイド消炎鎮痛剤。
この薬は痛みを止めるには適してますが、
何しろ腎臓に負担をかけてしまいます。
みなさんご存知の通り、猫は高齢になると慢性腎臓病になる確率が高い。
いい薬ですが、これでは使えません。
次に考えられるのが、サプリメント。
炎症を止めてくれる作用もある物を使ってみますが…
毎日飲ませる。
ゴハンに混ぜて食べてくれれば良いですが。
そうは上手くいかないのが、猫。
しかもサプリメントなので、薬のように上手く効果が出てくれるか??
なんとも悩ましい。
そこで今回登場した薬。
「ソレンシア」
名前の由来はわかりませんが(^_^;)
薬の種類としては、抗体薬。
難しい話はここでは無しにして
何がいいかって言うと。
副作用が少ない。
注射で投与して1ヶ月の効果
高齢の猫などにはとても適しています。
関節炎の他にも、炎症性疼痛には全般的に効果が期待できます。
とは言え、新しい薬。
実際にはどの程度効果があって、どのくらいの頻度で使っていくのか?
これから臨床の現場で試されます。
ウチでも早速。
慢性関節炎症例ではないので、飼い主さんの了承も得て、効能外使用ですが。
骨瘤を患ってるスコティッシュの1症例
口内炎の管理をしている子の1症例
どちらの子も慢性的な痛みに悩んでいます。
効果が出てくれれば嬉しい。
ウチの猫はどうかしら?
気になる方は、こちらのリーフレットで簡単なチェック。

実際のリーフレットではQRコードから、アニメーションもみることができます。
病院でも用意しますので、お気軽に。
近い将来、尿検査で慢性関節炎が診断できるようになります。
そちらの検査にも期待。