外科
神奈川県獣医師会の仕事を紹介します また、会陰ヘルニア
今回は
私が所属している神奈川県獣医師会の仕事の一つをご紹介します。
神奈川県獣医師会では、神奈川県動物愛護センターと協力して、獣医療の提供を行っています。
簡単に言うと、担当の先生方はセンター常勤の先生の診療指導。
センターでは対応することができない手術などのサポートは、開業の有志の先生方が行なっています。
今回の症例は、そんなセンターに収容されたワンちゃんの手術支援です。
病気は、「会陰ヘルニア」
先月も会陰ヘルニアの話でしたが、続く時は続くもので、今回も同じ^^;
獣医師会の担当の先生から、メールが届き開いてみると「会陰ヘルニア」。
「それなら、私がやりましょうか?」と打診したところ。
すんなりと「じゃあ!お願いします」とのこと。
「手が上がらなかったら、先生に直接お願いに行くつもりだったから、よかったよ(^ ^)」
そこまで信頼してもらえると、光栄です。
程なく、連れてこられた子は、やっぱりM.ダックス。
去勢していません。
飼育放棄と聞いていますが、やはり手入れもできていない様子で不憫です。
そして肝心のお尻は・・・

出ないよね。
先日の子とは違って、お腹の中の臓器の変位はないので、お尻だけで済みそうです。
しかも、出てはいなくてもセンターの先生方も摘便してくれていたようで、食欲はしっかり。
手術はいつものように手順に従い、地道に修復をしていきます。
初めは緊張して入院していましたが、手術翌日には私の顔を見てしっぽフリフリ。
「イヤイヤ」
「扶養家族はこれ以上増やしませんよー」
2日後には、排便もして。
良好な経過です。
このまま順調に治ってくれて、いい飼い主さんが見つかると良いですね。
まあもうちょっと、うちの子でいていいよ。
