猫の尿道閉塞 手術 会陰尿道瘻
いくら泌尿器症例が集まってくるとはいえ、
会陰尿道瘻の手術は、毎月のようにやるものではありません。
年末に尿道狭窄によって排尿困難になった子の、尿道を作り直しましたが、ここにきて連続2症例。
偶然にも、同じ名前のRちゃん。
1番目のRちゃんは、2年前に膀胱結石を手術にて摘出、結石の成分はシュウ酸カルシウム
その後、いい感じで過ごせていたのですが、このところいきなり尿道詰まり気味。
膀胱にある結石は、砂粒状。通常砂粒状の結石といえば、ストラバイトと呼ばれるマグネシウムの結石であることが多いのですが、膀胱洗浄して回収したそれは色が真っ黒・・・分析には出せないけど多分カルシウム。

尿道の造影をすると、一部が狭窄しています。結石のコントロールは難しそうだし、狭窄もあるので、飼い主さんと話して手術することに決定。
2番目のRちゃん、そもそもは他院にて慢性腎臓病の診断を受けて、うちに転院。検査の結果、腎臓の方は問題ないとなったのですが、膀胱内に砂粒状の結石を発見。腎臓にも結石がみられるので、これもやはりカルシウムなのか?と疑ったのですが、二重結石という可能性も否定できない。
一応ストラバイト対応・・・変わらず。
「経過観察ですね」
なんて、言ってたら。尿道に詰まった。
この子の場合は、狭窄もなく、太めのカテーテルが入るので、膀胱洗浄して結石を回収。
とはいえ、すぐにまた詰まる。回収した結石をかき集めて、分析に出してみると、シュウ酸カルシウム。
「この結石、コントロールつきませんね」

ということで、手術することに。
入院室には、同じ病気で同じ手術をした同じ名前の猫が2匹。
この手術は入院期間も長くかかります、どこかが具合悪いわけじゃないので、入院生活中は基本元気。
幸いにも、2匹とも超がつくほど性格が良く、それだけで入院管理が飛躍的に楽になりますが、
ひとの顔ををみるたびに
「撫でろーーーーーーー」と大合唱。
スタッフと変わりばんこで、なでなで・・・なでなで・・・スリスリ・・・スリスリ・・・
術後の経過も良好で、2匹ともしっかりとおしっこできています。
とはいえ、砂粒状のカルシウム結石・・・今までさほど経験がありませんでしたが。
オス猫にとっては、厄介な結石です。
2度あることはなんとやら・・・またくるんだろうな。
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