整形外科
子犬の骨折 小型犬 前足の骨折
忘れた頃にやってくる、骨折。
今回は、「前足を骨折して、行った病院から紹介されたんですけど」って来院した、子犬のAちゃん。
整形外科もある程度のことはやりますが、紹介受けるほどの専門性はないんですけどね(^_^;)
そうはいっても、頼られたのだからそこは全力で受けましょう!!
って、診てみると・・・
ケージから出てきたのは、1キロにも満たないポメラニアンの子犬。
ちっちゃ
どこがどの程度折れてるのか?レントゲンで確認。
細っそ
骨の幅は3.5mm・・・
娘さんが、抱っこしてたら。ぴょんって・・・そして骨折(T . T)
小型犬に起こる橈尺骨の骨折は、ほとんどが1歳以下。
ただでさえ細い小型犬の骨ですが、この子は細すぎる。
骨折を治すには、プレートや髄内ピンなど、内固定といわれる治療法(手術)が一般的ですが。
この子の場合は、外固定一択。
選択できる内固定器具がありません。
念のため、整形外科をやっている友人にも確認したところ、同じ意見でした。


ということで、飼い主さんにもその旨を説明して、処置開始。
腕全体を支える、副子をあててバンテージで巻く・・・外固定出来上がり!
骨折のラインもしっかりあって、バッチリ。

あとはケージレストを徹底してもらい、ずれないか?仮骨は出てくるか?確認しながら数週間待ちます。
待つこと、4週間。
しっかりと治りましたー^_^

元々、骨折線もそれほどズレておらず、若いこともあって、短い期間で治りました。
抱っこは慎重に・・・お願いします。
おおくぼ動物病院 www.okubo-vet.com