獣医師会の仕事
今回は、獣医師会の仕事を少しご紹介します。
神奈川県獣医師会に入会すると、併せて開業している地域の獣医師会に所属という形になります。
私の場合は「茅ヶ崎寒川支部」。
もちろん、地域の獣医師会独自の仕事もあるので、それはそれで活動します。以前お話ししたような、小学校での授業など。ちなみに、狂犬病の集合注射は、県獣医師会のお仕事です。
私は、神奈川県獣医師会において、数年に渡り小動物学術委員長という職についています。主に、会員向けの無料セミナーなどを企画して、学術情報を提供しています。神奈川県には、獣医科大学が2校(日本大学と麻布大学)所属していますので、専門診療を行っている先生方も講師として学術セミナーに協力してくれます。座学ばかりではなく、実習なども時々。
あとは、メインとなる学術大会。
これは、いわゆる賞レース。神奈川県で優秀賞などに選ばれると、その上の関東三学会という大会に出場して発表します。さらにその上は、日本獣医師会年次大会での発表となります。以前、神奈川県代表が最優秀賞を獲得したこともあります。
なんか、いつも、高校の部活とかみたいだなって思ってます。
ちなみに私は、関東大会まで出場。このところは、ずっと司会進行なので発表とは無縁・・・
昨日は、麻布大学で今年度2回目の卒後教育セミナーを開催。
会員外の先生方は、有料で対面参加もしくは録画の視聴が可能です。質疑応答は対面のみの特典。
巷で話題になっている病気や治療に関するセミナーも、良きタイミングで企画したりもします。ここ数年は、我々の地域では経験したことのない感染症に関することが多いです。
学術大会は2月23日。1日がかり・・・
それが終わると、今年度の学術事業は終了となります。
まあ、すぐに来年度なのでまた会議からスタートなんですけどね。
そんな、学術委員長とは別に。新たな試みの仕事も増えました。
「神奈川県下三獣医師会合同就職説明会」
神奈川県獣医師会と横浜市獣医師会、川崎市獣医師会が合同で行う就職説明会です。
どんなもんかわからないから、とにかくやってみよう!って感じで、急遽準備して行ったのが、1月29日。
会場は、日本大学藤沢キャンパス。獣医学部のあるところです。
日本が直面している人手不足。この社会問題は、間違いなく我々のところにも波及しています。
我々は、神奈川県。地方に比べればまだ応募がある方ですが、それにしても少ない。
獣医師は国家資格ですから、供給といっても大学が少なければ自ずと足りない。
私のような、小動物臨床は全員がなるわけでありません。国家公務員や地方公務員、大動物に進む人、企業に勤める人、研究職に就く人。色々といます。
動物看護師も国家資格になり、学校も増えたりしていますが、タイミングよく雇えるとは限らず。こちらもまた難しい状況。
そして、どの業界にもある離職の速さ・・・
新しい環境に馴染めずストレスを抱えて辞めていく人、仕事のプレッシャーに耐えられなくなってしまう人はもちろんいますが。
今時の人たちの考え方なのでしょうか?学生のうちから、スキルアップが主な目的になってしまっている話はよく聞きますし、院長先生や大学教員、みんな頭を悩めています。
仕事をする上で、獣医学よりも大切なことがいっぱいある思うけど・・・
美味しいとこだけかじっても、足元がちゃんとしていないと、家は建ちません。
またここ数年は、人材紹介業者なんてものが我々の業界にも浸透してきましたが、何しろ料金が超高額。利用したくても、病院経営に影響が出てしまいます。
背に腹は変えられないような状況の病院をはじめ、巨大資本の企業型病院などでは、その金額を出してまで確保するなんて話を聞きますが、やはりみんながやれることではありません。
そこで、「人事に関わることを獣医師会がフォローアップしよう!!」と各獣医師会の有志で構成された委員会が発足され、始まりました。
学生も、送り出す学校側も、獣医師会所属病院の説明会となれば、安心してもらえる選定条件の一つになってくれるでしょう。
そんな、1月29日に行われた説明会。初めてやった割には、いい手応え!!
とはいえ、改善点や反省点も見えたので、そこは今後に繋げられるでしょう!

ポスターも、可愛らしい感じで作ってもらいました。F先生!ナイスー!!
まあなんだか、診療以外の仕事も着実に増えてきて、忙しい感じになってきましたが。
必要とされているうちが華。
他の病院の先生方や大学の教員などと話していると、仕事以外も含め色々と情報も得られるし、視野も広がるのでいい経験です。我々小動物の獣医師は、自分の病院にばかりこもっていると、誰も注意してくれないし、頭も硬くなるし・・・「気付き」がないと、成長できませんからね。
ウチを求めて来院する方もいらっしゃるし、紹介してくださる先生もいるので、
診療に迷惑がかからない範囲で。
がんばりまーす。
おおくぼ動物病院 www.okubo -vet.com


