犬・猫の膀胱結石、治療 会陰尿道瘻造瘻術

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膀胱内にマグネシウムやカルシウムを主成分とする結石ができることがあります。

結石の形状は大きな塊から砂粒状まで様々ですが、結石ができてしまうと膀胱粘膜を傷つけ血尿や頻尿といった膀胱炎の症状を訴えます。

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写真:膀胱内に複数の大きな結石が存在します。この結石は二重構造ですが、マグネシウム結石は比較的平滑な形状をしています。

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写真:カルシウムの結石は金平糖様の形状です。

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写真:▲の部位に細かな結石がみられます。

治療

マグネシウムが主成分である砂粒状の結石の場合は食事療法などで溶解できる可能性もありますが、結石が大きい場合や食事療法での溶解が期待できないカルシウムが主成分の結石は外科的な治療をお勧めします。(膀胱切開術による結石の摘出)

メスは尿道が太く短いため小さな結石であれば排尿とともに流れ、尿道内に閉塞(詰まる)することはまれです。

しかし、オス犬やオス猫の場合は尿道が出口に近づくにつれ細くなっており結石が尿道内に閉塞してしまう危険性が高くなるため、小さな結石であっても積極的な外科療法(手術)をお勧めします。

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写真:尿道内▲の部位に結石の閉塞による造影剤の欠損像がみられます。(逆行性尿道造影)

結石が尿道内に閉塞してしまうと排尿困難(おしっこが出づらいまたは出ない)となってしまい、時には命に関わる重篤な状態に陥ります。よって閉塞を解除するための緊急的な処置が必要となります。

閉塞してしまった結石を膀胱内に戻すことができない場合や再発の危険性が高い場合は、膀胱切開術による結石の摘出とは別に、尿路変更術(会陰部尿道瘻造瘻術など)が必要となります。

− 会陰尿道瘻造瘻術 −

オス犬・オス猫において会陰部(肛門の下)に新たな尿道の開口部を作る手術です。この手術を行うことで太く短い尿道が確保され再発(再閉塞)の危険性が低くなります。
症例 http://okubo-vet.jugem.jp/?eid=865558
   http://okubo-vet.jugem.jp/?eid=865514
   http://okubo-vet.jugem.jp/?eid=865571

 

お心当たりの症状や再発する結石などでお困りであれば一度ご相談ください。